地域包括ケア開発看護学

Nursing for Community-based Integrated Care

地域包括ケア開発看護学は、3つの分野から成り立っています。

それぞれの紹介文をご覧下さい。

公衆衛生看護学

 公衆衛生看護学は、地域で生活するあらゆる年代、あらゆる健康レベルの人々を対象に、個人、家族、集団、組織に対して必要な支援を行います。ライフステージや各健康レベルの特性を充分理解し、健康課題や問題解決に向けて保健指導、健康相談、家庭訪問、健康教育などの看護技術を展開します。その際に関連法規、必要となる行動規範や倫理を踏まえ、関係機関や関連職種と連携して活動します。主な活動として行政保健、産業保健、学校保健があります。
 また、精神保健活動、難病、感染症対策や災害の予防・対策なども含め、地域全体の健康づくりを目指します。

地域在宅看護学

 在宅看護とは、病気や障害を持ちながら「自宅」で生活を送る療養者への看護活動です。療養者にとって、自宅とは、自分の好みに応じた住み家であり、人生の喜び・悲しみとともに思い出につながる場所です。訪問看護師は、そのような自宅に出向き、看護を実践します。自宅に出向いた訪問看護師は、医学的知識をいかして療養者の身体面、精神面の安定に努めます。人工呼吸器や人工肛門の看護など医療的なケアも行います。
 このような看護を通して、訪問看護師は、療養者と家族の望む生活に合った「その人らしく生きる」ことを支えています。普段の生活の中での療養者と家族の笑顔に、やりがいを感じています。

老年看護学

 老年看護学は、高齢者とその家族を対象に、その人の豊かな生を捉えた看護を探求します。世界に類を見ない高齢社会の日本において、複雑化する社会で支援を行うためには、多職種協働の視点も重要です。看護師としての専門性を持ち、多職種と連携するための知識や方法について国際的な視野で学びます。

  高齢者は誰もがこれまでの人生の軌跡を携え、社会で役割をもって生活しています。その軌跡の連続性を尊重した高齢者とその家族への看護とはどうあるべきか、何がその方にとっての「よいこと」なのかを粘り強く考え実践・評価することを目指しています。

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